ダイソン球 (Dyson Sphere)
ダイソン球 (Dyson Sphere)
ダイソン球(ダイソンきゅう、Dyson Sphere)は、恒星を卵の殻のように覆ってしまう仮説上の巨大構造物です。
概念
1960年に物理学者のフリーマン・ダイソン(Freeman Dyson)が提唱しました。高度に発達した宇宙文明は、惑星のエネルギー資源を使い果たした後、恒星(太陽など)が放出する全エネルギーを利用するために、恒星そのものを巨大な人工物で包み込むだろうという予測に基づいています。
構造の種類
- ダイソン・スウォーム(群): 多数の太陽光発電衛星が恒星の周りを密集して周回する形態。物理的に最も現実的とされています。
- ダイソン・シェル(殻): 恒星を完全に密閉する単一の固体の球殻。重力や構造強度の問題から、実現は極めて困難と考えられています。
探査への応用
もし宇宙のどこかに高度な文明が存在し、ダイソン球を建設していれば、その恒星からの光は遮られ、代わりに構造物からの廃熱(赤外線)が観測されるはずです。この特徴を利用して、地球外知的生命探査(SETI)においてダイソン球の痕跡を探す試みが行われています。